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Webサイトの検索順位を上げるには、良質なコンテンツを作る「外部対策(コンテンツSEO)」と同時に、サイトの構造を整える「内部対策」が不可欠です。
内部対策が不十分だと、Google検索エンジンがサイトを正しく評価できず、せっかくの良質なコンテンツも上位表示されません。本チェックリストを活用し、あなたのサイトの「土台」を強固にしましょう。
ウェビデザインが実践する、「クローラビリティ」「インデックス」「ユーザビリティ」の3つの観点から見た、必須の内部対策項目22を公開します。
ステップ1:クローラビリティ(巡回されやすさ)の最適化
クローラビリティとは、Googleの検索エンジンロボット(クローラー)がWebサイト内を効率よく巡回し、新しい情報や更新された情報を発見しやすくすることです。
| No. | チェック項目 | 概要と重要性 |
| 1 | XMLサイトマップの作成・送信 | サイト全体の地図をsitemap.xmlとして作成し、Google Search Consoleから提出。クローラーに全ページを効率よく知らせます。 |
| 2 | robots.txtの適切な設定 | クローラーに巡回してほしくないページ(例:管理画面、低品質なページ)を指示し、重要なページへのクロール資源を集中させます。 |
| 3 | 内部リンク構造の整理 | 関連性の高い記事同士を適切にリンクで繋ぎ、サイト全体を網の目のようにします。重要なページはトップページやナビゲーションから階層を浅くします。(3クリック以内に到達できるのが理想) |
| 4 | パンくずリストの設置 | サイト内での現在地を明確にし、クローラーとユーザーの利便性を高めます。必ず構造化データマークアップを行います。 |
| 5 | リンク切れ(404エラー)の解消 | 存在しないページへのリンクはクローラーの巡回を妨げ、ユーザビリティも損ないます。定期的にチェックし、リダイレクト設定などで解消します。 |
| 6 | シンプルで分かりやすいURL | URLは英数字で短く、内容を示す簡潔なキーワードを含めます。日本語URLはエンコードされて長くなるため避けます。 |
| 7 | 正規化(カノニカル)の設定 | 重複コンテンツとみなされるページ(例:wwwあり/なし、http/https)が存在する場合、代表となるURLをGoogleに教えるためのrel="canonical"タグを設定します。 |
ステップ2:インデックス(評価)の最適化
インデックスとは、クローラーが発見したページをGoogleのデータベースに登録し、検索結果に表示できるようにすることです。タグを適切に設定し、ページの情報を正確に伝えます。
| No. | チェック項目 | 概要と重要性 |
| 8 | タイトルタグ(Title)の最適化 | ページの最も重要なキーワードを左側に含め、簡潔かつ魅力的なタイトルにします。(概ね30文字前後) |
| 9 | メタディスクリプションの設定 | 検索結果に表示される概要文です。直接的なSEO効果はないものの、クリック率(CTR)に大きく影響するため、キーワードを含め、内容を要約した魅力的な文章にします。(概ね120文字前後) |
| 10 | 見出しタグ(H1〜H6)の適切な使用 | H1はページタイトルとほぼ同じ内容で必ず1つ使用し、H2以降を階層構造に沿って使用します。文章構造を明確にし、内容の理解を助けます。 |
| 11 | 画像のalt属性(代替テキスト)設定 | 画像の内容を簡潔に説明するテキストを設定します。画像が見られない環境のユーザーやクローラーに内容を伝え、画像検索にも有効です。 |
| 12 | 構造化データマークアップ | 記事やFAQ、会社情報、パンくずリストなどの情報を、Googleが理解しやすい形式でマークアップします。検索結果にリッチスニペットとして表示され、CTR向上に繋がります。 |
| 13 | 低品質・重複コンテンツの対応 | 内容の薄いページや、他ページとほとんど同じ内容のページは、noindexタグでインデックスから除外するか、統合・削除してサイト全体の品質を上げます。 |
ステップ3:ユーザビリティ(利用しやすさ)の最適化
ユーザビリティは、Googleが近年最も重視する評価基準の一つです。ユーザーがストレスなくサイトを利用できる環境を整えます。
| No. | チェック項目 | 概要と重要性 |
| 14 | Core Web Vitalsの改善 | LCP(読み込み速度)、FID(操作の応答性)、CLS(レイアウトの安定性)を計測・改善し、ユーザーの「ページエクスペリエンス」を向上させます。 |
| 15 | モバイルフレンドリー対応 | スマホ、タブレットなど、あらゆるデバイスで適切に表示・操作できるレスポンシブデザインを採用します。 |
| 16 | サイトの常時SSL化(HTTPS化) | サイト全体を暗号化し、セキュリティを確保します。Googleも推奨する必須項目です。 |
| 17 | 表示速度の高速化 | 画像ファイルの圧縮、CSS/JavaScriptファイルの最適化、サーバーの応答速度改善などにより、表示速度を向上させます。(特にモバイル) |
| 18 | 目次の設置 | 長文の記事には必ず目次を設置し、ユーザーが読みたいセクションへすぐに移動できるようにします。 |
| 19 | 適切な広告・ポップアップの配置 | 画面の大部分を覆うような広告やポップアップはユーザー体験を損なうため、控えめにします。 |
| 20 | CTA(行動喚起)の最適化 | お問い合わせや資料請求など、コンバージョンに繋がるボタンを、読者の視線を集める位置に設置します。 |
| 21 | E-E-A-Tの明記 | 経験・専門性・権威性・信頼性を示すため、著者プロフィールや会社概要、運営実績などを明確に記載します。 |
| 22 | 分かりやすいサイト内検索の設置 | ユーザーが求める情報を素早く見つけられるよう、検索窓を分かりやすい場所に設置します。 |
実践の優先順位と次のステップ
内部対策は項目数が多いため、すべての対応を一度に行うのは困難です。以下の優先順位を参考に、計画的に進めてください。
- 最優先(致命的なエラー回避): 常時SSL化(HTTPS化)、モバイルフレンドリー、XMLサイトマップ送信
- 次に優先(評価への影響大): タイトル・メタディスクリプション、見出しタグの最適化、Core Web Vitalsの改善
- 継続的な改善: リンク切れの解消、内部リンク構造の整理
SEO / MEO対策の基礎と実践
これらの内部対策をマスターすることで、あなたのWebサイトの検索エンジンからの評価は格段に向上します。さらに詳しいSEO対策の全体像については、[SEO / MEO対策の基礎と実践]の記事も併せてご確認ください。
- SEO / MEOの基礎はこちら:SEO / MEO対策の基礎と実践:Webサイトと地域ビジネスを成長させる完全ガイド
ウェビデザインでは、これらの内部対策を含むWebサイトの制作、保守管理、SEO対策を一貫して承っております。現在のサイトの内部対策状況を無料で診断することも可能です。
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